ブータン Bhutan
GNH 世界一を目指す国
GNH=Gross National Happiness (国民総幸福量)

パロ・ゾン (Paro Dzong)

パロ・ゾンは、パロの行政、宗教の中心です。ブータンを統一したシャブドゥン、ンガワン・ナムゲルが各地に整備した城塞の一つです。小っちゃな町ですから、ここから全てが見通せたでしょう。
チベットのポタラ宮を思い出しました。ポタラ宮も、元々は、こんな姿だったんではないでしょうか。その後、どんどん増築されて大きくなりましたが。

パロ・チュ川のほとりに、パロ・ゾンはあります。この橋を渡らないと、パロ・ゾンには行けません。入り口も、裏側(山側)にしかありません。この橋は、敵の侵入に備えて、いつでも切り落とせるようになっています。
車で行きましたが、裏の方に行くのに、別の橋を渡るために、凄い遠回りをしました。
パロ・ゾンの上には、タ・ゾン(今は、国立博物館)が見えます。
ここは、『リトル・ブッダ』のロケ地にもなったそうです。
ここから、パロ・ゾンに入ります。
町から見ると裏側(山側)に入り口はあります。
入り口の前には、ブータン国旗がたなびきます。
デザインは、ブータンの宗教にちなんだ龍です。
春には、ツェチュと呼ばれる大きなお祭りがここで開かれます。。

入り口を入ると、チベット仏教絡みの壁画が描かれています。
手前は、リンポチェ?
この仏様達のおかげで、ブータンが一つの国でいられるのです。
この話は、初めてここで聞きました(たぶんチベット仏教の中では、よくある話なのでしょうが)。
象は、猿のおかげで生きていて、猿は、ウサギのおかげで生きていて、ウサギは、鳥のおかげで生きているのです。ですから、象は、鳥のおかげで生きているのです。
みんな、誰かのおかげで生きているのです。
六道図。
チベットでもたくさん見ました。
解説は、こちらにあります。
パロ・ゾンの中には、塔のような建物があります。
宗教のための建物です。

赤の色は知恵、白の色は慈悲を表すと言います。
中には、チベットから渡ってブータンに仏教を広めたパドマサンババ(グル・リンポチェ)像や、その奥さんの像、十一面観音像などが祀られています。見事なものです。
取り囲むように、行政のための建て物が並んでいます。県庁のようなものでしょうか。行ったのが休日で閑散としていましたが。
窓枠の装飾や、窓の色が美しいです。

窓を囲む装飾など、立派な建物です。
チベットのポタラ宮も、元は、このような建て物だったのでしょう。ポタラ宮は、その後、どんどん大きくなりましたが。
パロ・ゾンからのパロ村の眺めです。
まさに一望にできます。
一望って言っても、本当に小さいんですけどね。
パロ・ゾンの雄姿。この姿で、パロの町をずっと見守ってきました。